初志:「ダウン症のお子さんが自分のブランドを作るのを手助けする」
 

もしあなたが子どものようにカラフルなシャボン玉を追いかけたことがあるなら、ダウン症の若者たちの大きな夢に対して、きっと同じような感動と心情を抱くはずです...

「仕事に行きたい!」多くの人が、仕事は大変なものだと思っています。ですが、毎日仕事に行って、自らの手で自分の存在価値を証明したい、と夢見る若者たちがいるのです。ダウン症や知的障害を持つ若者にとって、このようなシンプルな願いは、もはや達成不可能な夢ではありません。今、彼らは慣れ親しんだ場所で、自分自身の道を切り開いていくことができるのです。

ダウン症や知的障害を持つ人たちのための専用ブランド「Let Love Create 」を作ることが、ダウン症基金会の理想であり、高品質の手作り石けんを作ることが、思いやりを消費者唯一の購入要素にしないためのキーポイントです。林正俠会長は、ダウン症の子どもたちが「簡単なことを、精一杯やる」という願いを、達成できるよう協力することが不可欠だと考えています。そのため基金会は、ダウン症や知的障害を持つ人たちにとって、ハードルが低く、製作の全行程に参加でき、若者たちの手の筋肉も鍛えることができるための選択をしました。同時に、人々が納得して購入したいと思える手作り石鹸が、彼らの人生におけるキャリアの出発点にもなります。

作業に参加した若者たちが楽しく働くことができるように、仕事のスキルを伸ばす過程において人との付き合い方を身につけ、将来職場に溶け込むという目標に備えることができるようにします。そのため、すべての手作り石けんは17の工程に渡る手作業を経て出来上がります。指導員が一人ひとりの能力に応じたそれぞれの作業手順を組むことによって、手作り石けんは子どもたちの手の中で魔法の力となり、さまざまな手作り石けんが生まれるのです。

基金会は、消費者のニーズを考慮し、最高品質の手作り石けんを作ることに全力を注いでいます。そのため、それぞれの小作所の特徴に合わせてデザインされた、さまざまな形や機能の手作り石けんや精巧な包装箱のほか、厳選されたフィリピン産の天然ヘチマ、大地の草花から抽出されたエッセンシャルオイル、思い出が詰まった積み木型のデザインは、入浴に違った楽しみを与えてくれるだけでなく、家族や友人へのプレゼントにもなります。
 
 
 
「Let Love Create 」の経営理念は、ダウン症や知的障害を持つ人たちが一つひとつ丁寧に作った手作り石けんが、より多くの賛同と支持を得ることにほかなりません。だからこそ、「Let Love Create 」は愛にあふれた小型作業所で扱われるだけでなく、「ABRAZO」シェルターショップで歓迎や重宝もされますし、さらには主要なウェブサイトやチャネルに進出することもできるのです。それは、一生懸命努力している若者たちが、一つひとつ心を込めて紡いだ夢を、手作り石けんを通して人々に伝えているからです。
 

すべてのダウン症や知的障害を持つ人たちの心の中では、手作り石けんで作られたシャボン玉の一つひとつに、美しい夢が秘められています。若者たちの世界は夢に囲まれており、いつの日か、封印していた夢を取り出して実現できることを待ち望んでいます。