ダウン症とは

ダウン症とは

【1】ダウン症とは

 

ダウン症は、第21番染色体が1本多いことによって生じる先天的な状態で、「21トリソミー」とも呼ばれています。発達の特徴は人それぞれ異なり、一人ひとりが固有の個性と成長のペースをもっています。

【2】遺伝カウンセリング

【早期支援の大切さ】

ダウン症は、第21番染色体の不分離、転座、モザイク型などにより生じます。約95%は21トリソミーで、多くは偶発的に起こります。一部の転座型やモザイク型では、遺伝的要因が関与する場合があり、染色体検査により再発リスクを確認します。

【予防と出生前検査】

ダウン症の発生率は母親の年齢と関連しますが、すべての妊娠において可能性があります。出生前検査により、胎児のリスクを把握することができます。

【出生前スクリーニング】

出生前スクリーニングは非侵襲的検査で、母体血液検査や超音波によりリスクを評価します。NIPT(非侵襲的出生前遺伝学的検査)は、より精度の高いリスク評価が可能です。

【出生前診断】

絨毛検査や羊水検査により、胎児の染色体核型を直接確認できます。高い精度がありますが、侵襲的検査であるため慎重な判断が必要です。


参考資料 

• National Library of Medicine

 • National Down Syndrome Society

 

【3】発達マイルストーンチェックリスト

発達マイルストーンチェックリスト

子どもの心身の発達には一定の順序がありますが、発達の速度には個人差があります。ダウン症のある子どもは、発達の到達時期がやや遅くなることがありますが、本表は目安です。


1. 粗大運動

動作 一般児|時期 ダウン症児|時期
房型首のすわり 平日價1~4か月 假日價3~9か月
房型寝返り 平日價2~10か月 假日價4~12か月
房型一人座り 平日價5~9か月 假日價6~16か月
房型ひとり歩き 平日價9~17か月 假日價13~48か月

2. 微細運動

動作 一般児|時期 ダウン症児|時期
房型物を目で追う 平日價1~3か月 假日價1.5~6か月
房型手を伸ばして物をつかむ 平日價2~6か月 假日價4~11か月
房型積み木を2個積む 平日價10~19か月 假日價14~32か月

3. コミュニケーション

動作 一般児|時期 ダウン症児|時期
房型音に反応して振り向く 平日價2~6か月 假日價3~8か月
房型意味のある最初の言葉 平日價10~23か月 假日價13~36か月
房型二語文 平日價15~32か月 假日價約18か月~5歳

4. 社会性・生活動作

動作 一般児|時期 ダウン症児|時期
房型呼びかけに笑う 平日價1~2か月 假日價1.5~4か月
房型自分で食べる 平日價4~10か月 假日價6~14か月
房型簡単な衣服の着脱 平日價約3歳 假日價約4~5歳

資料來源/参考資料
• Down Syndrome Online
• Be All That You Can Be: Caring for a Child with Down Syndrome

【4】健康状態モニタリング

健康状態モニタリング

ダウン症のある方には特有の医療的配慮が必要とされるため、米国小児科学会(AAP)は健康状態モニタリング指針を示しています。以下は年齢別に整理した主な推奨項目です(参考情報)。

1. 年齡:出生時

項目 推奨内容
先天性心疾患 小児循環器専門医による評価
染色体検査 転座型の場合、両親の検査を実施
聴力スクリーニング 生後6か月以内に実施
視機能検査 生後6か月以内に実施
甲状腺機能 新生児スクリーニング結果確認
 血液検査 CBC等の血液検査

2. 年齡:1歳未満

項目 推奨内容
甲状腺機能 6か月ごとに検査
摂食状況 小児科医による評価
早期支援評価 リハビリ専門医による評価
呼吸の問題 呼吸状態の評価

3. 年齡:1~12歳

項目 推奨内容
栄養・成長
年1回評価
睡眠の問題 年1回評価、4歳時に検査
感染症・予防接種 肺炎球菌・インフルエンザ接種
頸椎安定性 3~5歳でX線検査
学習・支援評価 個別教育計画の作成
聴力・中耳炎 定期的な耳鼻科評価
歯周疾患  6か月ごとに歯科受診
視力  定期的な眼科受診
甲状腺機能   6か月~1年ごと検査

4. 年齡:12~18歳

項目 推奨内容
角膜・白内障 3年ごと検査
聴力障害 年1回検査
栄養・成長 年1回評価
甲状腺機能 定期血液検査
歯周疾患 6か月ごと受診
頸椎安定性 必要に応じて追跡
リハビリ評価 生活・就労能力評価 
睡眠の問題 睡眠時無呼吸の評価 

5. 年齡:成人期

項目 推奨内容
栄養・認知機能  年1回評価
甲状腺機能  年1回血液検査
心機能  年1回評価
頸椎安定性  必要に応じて検査
角膜・白内障  3年ごと検査
聴力障害  3年ごと検査
乳房検査  年1回評価
歯周疾患   6か月ごと受診
睡眠の問題  年1回評価

資料來源 2013 June, adopted from 1999 NDSS and 2011 AAP guideline